マサオの日々バビュン

リリーによる私的ブログ

海皇(ハイホァン)26年間有難う…泣

北見の人気とんこつラーメン店が2022年5月31日で26年の歴史に幕を閉じました。

海皇(ハイ ホァン)は、北海道北見市北進町にある釧路生まれのラーメン屋です。



[最終日は遠方からの顧客などで早朝から行列!]


海皇ラーメンはとんこつを強い火力で長時間かけじっくり抽出した白濁スープが特徴です。

さっぱり塩味ベースのスープで、とんこつなのに臭みがない、なのにコクとまろやかな風味がクセになる一杯です。

麺は中麺で加水率が高いモノを使用し、スープと良く絡む最高の食感で相性もグンバツです。

炊飯器に入った(※1)ホロホロ柔らかな「角煮」がイチバン人気。ついで「味付けタマゴ」もコレだけでメシ一杯はイケます。



[コレです箸で持つと柔らかくデホロホロ!]


閉店の知らせは突然で、まるでイナズマに打たれたように(※2)驚きました。

ソレは私だけではなく、おそらく多くの道東地区拉麺ファンの皆様が衝撃を受けたことでしょう。

当時北見の創作系(⁇)ラーメンは緑陵高校近くの濃厚味噌ラーメン『カムイ』、辛美味い『好好麺(ハオハオメン)』、そして街中で〆に行く定番『長州ラーメン(※3)』の三大勢力が、大学内で絶対的地位を占めていました(時々東相内の『たべたか楼(たべたかろう)』※4。

そこに彗星の如く突如現れた釧路とんこつラーメン海皇(ハイホァン)!

しかもプレハブのような衝撃的な外観!(プレハブじゃなかったらゴメンなさい)。

そして呼び名ハイホァンで言うんだ⁈ハイファンじゃないんだ‼︎まさか最後の日まで名前間違えていたなんで…ゴメンなさい。

湯川さん(※5)からのInstagramで閉店間近の行列がスゴイことになってると知り、コレは最終日かなり早起きして行かないと食べれないと予想しました。

ハイホァンファン(ややこしいね)として何としてでも最後にもう一度食べねばならん!


[26年…ソレは0才児が26才になる位の年月]

ラスト皇帝(エンペラー)ならぬラスト海皇をキメなければと誰に頼まれた訳でもなく義務感に駆られ、その日一日中ソワソワし居ても立っても居られない…。

まだ閉店の知らせも受け入れられないまま、私は最後の営業日に備え前日早寝をして挑むも…おもいっきり寝坊し営業時間の10時起床!…急いで向かうも既に店前に行列の出来る紳助の相談所状態‼︎



[寝坊し急いで駆けつけるも既にこの行列‼︎]


そうですよね…私だけではなくてきっと沢山の海皇ファンはこの特別な日に駆けつけるに決まってますね。オレだけのワタシだけの海皇エピソードもファンの数だけあるに違いない…。

並んでいる間ヒマなので、私も今日がラストと思うと感慨深くなり…マイ海皇エピソードを振り返る。…振り返るも、やはり26年前〜げんざまでになると歴史長いしほとんど覚えてないですねww…。

なんかホント覚えてないんですが、北見に遊び来てくれた友達や、久々帰省した先輩と食べる私にとって特別なお店でした。…そういえば札幌の義兄と来た時は2人で焼き肉直後に初全部入り完食し死にそうになった思い出も今はスゴイ良い思い出です。
 
ホント嬉しい時や悲しい時、たぶん給料日や日常で細やかな良かったコトあれば大好きな海皇食べリフレッシュしたり幸福な気持ちになっていたんだと思います。


一杯の拉麺で満たされる幸福感…なんて素晴らしいんだろう。

そんな時代もあった時目を瞑り想いに耽る…

今はもう美味しいモノも娯楽も沢山あり情報も目まぐるしく更新されるので…

そんなコト考える時間や機会が…

殆どなくないですね…

なぜだろう⁈


ここ数年は悲しいかな全く海皇…いやラーメン店にさえ伺う機会が滅ってしまいました。

次から次へと新しい拉麺屋ができましたよね?

そしていつの間にか無くなった店(※6)も沢山ありますよね⁈

するとどうしても老舗店へと伺う機会も減り…

年齢も重ねると代謝も悪く拉麺一杯食すと体重1kg増量も大袈裟ではないです。


ホント知人には偉そうに言うケド…

自分が愛している店が存続・継続するためには一度でも多く思い立ったら足を運ぶコトが切実に大事なので…

リトワニには定期的に来てくださいww


[開店するも即コロナ禍の店リトワニ]

あ、今思い出しましたが、昔ね海皇の伝説的イベントで大食い的メニューあったの誰か覚えてますか⁈

記憶が定かではないですが、確か15分で5玉を完食しミッションクリアなる『わんこそば』ならぬ『わんこ拉麺』な無謀企画!

コレがまた熱いし15分とかかなり無謀な条件なんですが…

モチロン挑戦し完食した(※7)のは自慢村です!

流石に完食者は少なかったので、マスターに驚かれ声掛けられたのは嬉しかった思い出デス。


…あとコレも皆様が微かに覚えているカモですが…柏楊あたりに海皇の支店(※8)も一時あったよね⁈何度か食べに行った記憶が…


そうこうしてるウチにとうとう列も進みノレンの前まで来ました。

久々マスターの姿がチラッと見え、なんだか急に込み上げるモノが!…

学生時代〜新社会人時よく見た姿より気のせいか細く見えました。

『少し痩せられたな〜』

時の流れをヒシヒシと感じなんだか独り感傷的になるも…

後ろのカップルの会話が耳に…

なんだか並んでる間カップルの会話がデカく全部丸聞こえでした…

『麺無くなり次第閉店だってよ〜』
『オレの順番前に無くなったらワンチャン無いっしょ⁈…』

その時私とマスターの漢(オトコ)同志カウンター越しの友情妄想話しを振り替えるも、後ろで並ぶカップルの会話に感情が乱れる…

並んでいる間ずぅ〜っと彼女に話す加藤晴彦似の会話が全部丸聞こえでした。

『ワンチャン無いっしょ⁇』

どういう意味だよ⁈
チャンスのコト⁈

なんのチャンスだよ!怒!

加藤ごときの輩にワンチャンなんか無い!

彼女連れてマルちゃんの袋ラーメンを砕いてベビースターラーメン風にして2人で分け合えよ!


ハ⁈(c" ತ,_ತ)…

暖簾(のれん)を潜る手前で気持ちに乱れがありました…マルちゃん加藤晴彦さんおやつカンパニーさんゴメンなさい…!


[とうとう最後の暖簾を潜るトキが来た…]



[いつもどの霧色か悩み注文後後悔する]


しかしこの暖簾を潜るのも最後…マスターもなかなかオトナな方なので体力的な問題か⁈

コロナ禍もやはり関係してるのかな?…

ようやく席に案内され最後の晩餐に相応しいメニューはどれかと真剣に悩む。

先に席で注文してる先客の会話から、今日は1人でも多くの客人に食べて頂くという配慮から『替え玉※9』はナシのようだ。


『JUST(角煮、チャーシュー、煮玉子、替え玉はないので→ちょこっとライス)1,100円』をチョイスしました。


[若い頃は霧色替え玉&全ツユが定番でした]


『今日は替え玉無いけどライスでいいかな?』
マスターと久々の会話でした。

するとカウンター反対隅に着席した加藤晴彦が『霧色ぉ〜!替え玉ね‼︎』

替え玉無いって!してイキってオーダーとるとは何様だよ殿様キングスか!?(c" ತ,_ತ)

……だけど晴彦も替え玉好きなんだな…オレも最後だし替え玉したかった…

もっと早くにココで会ってたなら、替え玉好きが高じて替え玉ブラザーズになってたカモしれないな…

ナァ兄弟…オマエも最後に並んで食べるなんて、彼女も連れてきてご馳走するなんで…結構いいヤツかもな…と私はココロの中で晴彦を霧色ニストと認めつつありました…!


そして遂に!

注文後思い出に浸るヒマもなく待つコト数分ですぐ出てきました!

替え玉兄弟も彼女に気遣いつつ一心不乱に麺をツツーッと啜りモグモグしてる様子が視界に入る。

久々の霧色ラーメンはやはり美味くて

この日は少し寒かったのでスープも暖かく…

なんか冗談抜きで涙目になりながら麺を啜りました。



[霧色ラーメンは私の青春そのものでした]


私の後も行列は、まるで聖者の行進のようだったので速やかに会計をし(※10)格好良く去ろうとご馳走様を伝えるも…

マスターが居ない⁈

せめて最後にご馳走サマと伝えたかった…

お礼も伝えたかった…

店を出るも、なんだかソコで立ちすくみ…


もしやトイレのタイミングではと…?

いや、バックヤードにて休息しているようだ。

…暫し待つもなかなか来ない。

長い行列の貴殿たちは食べ終わり店前に立ちすくむ私を怪訝なカオで見てる(ように感じた…腹ペコハングリーだしね)

もう帰ろうと思った矢先マスターが戻り私に気づく。

『マスター美味しかったデス!』
『長い間お疲れ様でした!』

するとマスターは疲れを見せず自然な笑顔で
『どうもね!有難うね!』

ハ⁈…

ものすごく驚いた…

マスターの表情が他の客に見せないアットホームな笑顔だった!


いや、ホントだよ間違いない!…



Mちゃんが嵐のLIVEで松潤(※11)の『「コッチ向いて」ウチワ見てくれてワタシに笑顔で手を振ってくれたんだって!』エピソードを何度も自慢していたが…

あまり信じてなかったが…

あの話しホントなのかもしれない…。


星の数ほどいる海皇北見店ファンの中で若き頃に時々通っていたイチ若者を覚えているかどうかは本人じゃないとわからない話しだが…

それでも私の一方通行にリスペクトしていたマスターが居る店内で霧色を食したあの日々はかけがえのない良きメモリーです。

そして今日から私たちは海皇が閉店してしまったというのに…

惜しまれつつ名店が終幕したというのに…

まるで何もなかったかのように日常を過ごしています…

マスターの居た店はクローズしましたが

私はいつまでも忘れません。

本当に26年という長い間、お疲れ様でした…

ココロから感謝&ラヴ('ω')

               おわり


※1:炊飯器に入った〜業務用の炊飯器にinされた箸で直ぐ崩れる柔らか角煮をトングで取り出すマスターの勇姿をオレたちはもう二度とみるコトは出来ない…泣


※2:まるでイナズマに打たれたように〜イナズマ野郎も本気でショックな今年最大の出来事

※3:長州ラーメン〜この名店もまた大勢のファンがいるんだろうな…ちなみに誕生日に食べると赤タオル贈呈される都市伝説的なハナシを大将(マスター)にするも『ハイよ!』とあっさりくれたタオルまだ使えず大切に持ってます


※4:たべたか楼(たべたかろう)〜辛さがハンパない拉麺が売りの店でレゲエDJのトシヤTGワイファイが必ずココに行くとイキって30倍とか40倍とかメニューにない辛さをオーダーして翌日お尻を痛がってました(会計時必ず胃薬を店主が渡していた!)

※5:湯川さん〜リトワニと同じ2019年オープンした北見繁華街にある大人気ケバブ屋さん!内装もオサレでオトナな雰囲気ですが店主が気取らず気さくで居心地も良いです☆ケバブ食べたコトないのなら是非!テイクアウトもオケ‼︎


※6:いつの間にか無くなった店〜三輪の外れにあったつけ麺屋?アソコ大好きだったし、橙や?味噌の店や、街中の…ナシオビル向かい?ガタイ良いスタッフいた細麺の店も!…まだまだ思い出せないだけで沢山の拉麺屋無くなり寂しーです

※7:完食した〜昔々…東武蕎麦屋となりのパスタ屋で6人前くらいの山盛りパスタに巨大トンカツ更に大量ミートソースが載る巨大皿メニューを完食したコトも自慢だが今は加齢と共に少食となりました泣

※8 :海皇の支店〜その場所はたこ焼き屋や色々そのあと変わり…今はクレープ屋さんのハズです

※9:替え玉〜オーダー時に替え玉も一緒に頼むのを知らず初めは緊張した蒼い思い出…マスターの『替え玉ね!』という声がいつも優しかった

※10:速やかに会計をし〜大行列で早く食べ席を立とうという気持ちとウラハラに最後だからと特製角煮丼を自ら盛り付け食す↓↓
(さっさと食って席譲れよ!)

[オレちゃん特製セルフ角煮丼('ω')]


※11:松潤〜Mちゃん曰く松潤がウチワに気付いて目を合わせ微笑んでくれたらしい