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マサオの日々バビュン

リリーによる私的ブログ

長い夜の過ごし方(文庫本編)

「俺だなぁ〜(松山千春のマネ)」

どうも僕です。

秋と言えば食欲。寒い季節には鍋が恋しくなったり、熱々のおでんでダチョウ倶楽部やタケシ&鶴太郎のマネをしたくなるのが純日本人の風情である。しかし駄菓子、芸術の秋でもある。そう、芸術=文庫本(断言)。

最近本を読んでない。学生時代は休み時間まで待てず授業中に読んでいたくらいだった(余談だが授業中に一時期早弁なるコトをしながら文庫本を読んでたのだが、アレはすぐバレるよ。弁当の蓋開けた瞬間から匂いが教室に広がっていたらしい。教壇に立たれた先生方が黙認してくれたようだったが、今考えたら当たり前だけど真剣に授業してくれてた先生に申し訳なかった…)。

善は急げで早速文庫本を買いに本屋へダッシュで行く。その俊足は気持ちだけWTBの松井並みだ(無駄な所で全力)。久しぶりに本屋の扉を開けると心躍りマイコーのビリージーンダンスしたくなるのは私だけじゃないハズ。そして本屋独特の匂いを嗅ぐと何故かトイレに行きたくなる(ヒトは多いハズ)。これは本のインクに含まれる化学物質が引き起こす条件反射的な現象らしい。つまりはリラックスした状態になるのだ。文庫を探しながらウ◯◯をもよおす…下卑で失礼しました…。

思えば幼い時から本屋がスゴイ好きで、山七なる地元で唯一あった書店によく通い詰めた。中学の時怖かった先輩がデラべっぴんを定期購読申込してたのも山七だ。山七で初めて自分の小遣いから購入した本は勿論おぼえている。片山蒼『刑事物語』とジャッキーの『スパルタンX写真集』。我ながら激渋な組み合わせ。ジャッキーは百歩譲ってわかるとして(デカい畳半分程のトンファーを構えた成龍ポスター付き)小3で刑事物語とは…(ちなみに片山蒼とは武田鉄矢ペンネーム)。

本屋のフロアに入るとすぐドドーンと山積み状態の新刊本が出迎えてくれた。ムム…あまりの物量と帯の情報量に唖然とする。そこで自分くんに向けた心の叫び提案。「まずは気になる作家の名作から読む」。ウム、旧作ならば文庫版で値段も安価だし我ながらトンチも効いて名案だ。

今はなんといってもやはりあのひとだろう。そう伊坂幸太郎。昨年あの阿部和重と共著した『キャプテンサンダーボルト』も記憶に新しい。伊坂作品は読んだコトあるが暫く離れていたのでよしとしよう。人生二度目の伊坂幸太郎ビッグウェーブ。ライドンタイム。

新刊のコーナーに見向きもせずズンズンズンと奥にある文庫本の棚へ。どれにしようか伊坂コーナーに行くと…フムフム…ん⁈「祝140万部突破の伊坂幸太郎作品を映画化!」そう、11月7日封切りの映画『グラスホッパー』の原作が一番山積みでフューチャーされているではないか!生田斗真浅野忠信主演て鉄板焼きなつかし屋な映画じゃないか⁈勿論新刊コーナーにも山積みマウンテン!黄色い液体マウンテンデューときた‼︎


グラスホッパー』は2004年に発表された伊坂幸太郎の代表作だ。勿論読んで…ない⁈読んでないわドンゲバビー!デビュー作の『オーデュボン…』も『砂漠』も『魔王』も映画化もされた『死神…』や『重力ピエロ』も『ゴールデン…』も『フィッシュ…』も読んだがコレ読んでない。コレに決める。早速上から三冊目を選び(お約束)早足でレジカウンターへ。なぜか誇らしげに一度本の表紙を店員に見せ(謎の行動)購入。

しかしおせっかいだが、伊坂作品名作多々あれど最初読むのはやっぱり『アヒルの鴨のコインロッカー』とかいいカモ(駄洒落)。


『アヒル〜』は生涯初めてミステリー⁉︎サスペンス⁉︎みたいな物語でドキドキした本です。そして最後には切なくなり、オトナ男子でもキュンキュンするコト間違いないです。コレを読んでから、伊坂幸太郎チルドレンになりました。郵政民営化!伊坂作品の隠れた名作などと言うヒトもいますが、いや全然隠れてなんかいないよ!

いきなり本屋襲撃の謎な場面からこの物語は始まる。ミッションは広辞苑を強奪する事。そんなこんなで訳がわからぬまま話が展開していくのだが、物語中盤からまさかの展開になり、一気に読者を引き込みます。飲まず食わず寝ず最後のページまで一気読み。こんな体験はドラクエIIを徹夜した小5以来です。

〜人生を変える程の切なさが、ここにある。〜
アヒルと鴨のコインロッカー』予告編

アヒルと鴨のコインロッカー』は映画化もされていて、確か原作者の伊坂さん自身も絶賛していたと聞いたおぼえあります。原作を読んでたヒトは映画化は難しいと誰もが思っていたのでは⁈だがまさかの映像化で瑛太に松田龍平濱田岳と豪華キャストの布陣で完成したこの作品は間違いなく日本映画史屈指の名作です。劇中の瑛太、松田龍平の革ジャン着こなしが今見てもオサレです。「原作が先か⁈映画が先か⁈」論争は「卵が先か⁈ニワトリが先か⁈」くらい無意味なのですが、出来れば活字で情景が鮮明になる伊坂ワールドをエクスペリエンスできる原作本お勧めします。

ボブ・ディランを聴きながら誰かを待っていた男

引っ越し後、本屋襲撃に巻き込まれてしまった男


この物語は刊行から12年も経過しているが、未だに冒頭の本屋襲撃シーンを数行読むだけで涙腺が緩む…のは歳を取ったのもあるのかなー…。

☆本日のひとことバビュン
五郎丸ポーズを得意げに真似る小学生を早朝見つけ気恥ずかしくなる